健康保険証の豆知識
健康保険証のカードをよく見たことありますか。正式名称は「健康保険被保険者証」です。今日は健康保険証の豆知識的なお話をしていきます。
引用元:協会けんぽ
健康保険証の記載でわかること
健康保険証には、被保険者の氏名や生年月日、性別などのほか、「記号」「番号」「保険者番号」という3種類の番号が記載されています。それぞれが意味がある数字になっています。
保険者ごとに付番される「記号」
保険証に記載されている「記号」は、被保険者の健康保険組合ごとに番号が割り振られています。
国民健康保険に加入している場合は地方公共団体を示す番号が、被用者保険に加入している場合は勤務先の企業などを示す番号が記載されます。
企業ごとに付番される「番号」
記号のとなりにある「番号」は、1から始まり、企業の場合は加入手続きをした順に振られていきます。また、この番号は被保険者ごとに振られるものであるため、配偶者や子供といった被扶養者にも、被保険者と同じ番号が振られることになります。
保険証に記載されている番号が1であった場合、その人は会社の社長である可能性が高いです。
保険証の下部に記載されている「保険者番号」
「保険者番号」は、2桁の法別番号・2桁の都道府県番号・3桁の保険者別番号・1桁の検証番号からなる、8桁の数字で構成されています。
参考までに国民健康保険には法別番号がないため6桁の数字で構成されています。
保険者番号の最初の「法別番号」で、どういった職業に就いているかおおよその見当がつきます。各医療保険制度に対する法別番号の割当から見えてくる職業は次のとおりです。
全国健康保険協会(協会けんぽ)……「01」→中小企業の従業員
船員保険…… 「02」→船員
日雇特例被保険者の保険…… 「03または04」→日雇労働者
組合管掌健康保険…… 「06」→大企業の従業員
国家公務員共済組合…… 「31」→国家公務員
地方公務員共済組合…… 「32」→地方公務員
警察共済組合…… 「33」→警察職員
公立学校共済組合…… 「34」→教職員
後期高齢者医療制度…… 「39」→後期高齢者
特定健康保険組合/特定共済組合……「63、72~75」→75歳未満の定年退職者
国民健康保険には法別番号がなく、保険者番号は6桁の数字で構成されているため、保険者番号を見れば、加入しているのが社会保険なのか国民健康保険なのか、見分けることができます。
マイナンバーカードを保険証に
政府は、マイナンバーカードを健康保険証として使えるようにする健康保険法改正案を決定しました。早ければ2021年3月からスタートします。
マイナンバーカードと健康保険証を統合できれば、普段持ち歩くカードの枚数を減らすことができることや、医療保険の不正使用を防ぐことができる反面、個人情報の漏洩リスクが高まることが懸念されています。
紙の保健証と一家に1枚
昔は、健康保険証は現在のカードではなく、紙の保険証でした。健康組合ごとにカード化となっていきましたので、現在でも紙の保険証のままのところがあるかもしれません。
また、扶養家族がいても、支給されていたのは健康保険証1枚でした。それはそれは貴重な保険証1枚であり、同じ日にほかの家族が別の病院に行くには時間をずらしていくなど工夫が必要でした。
身分証明書としての確認書類
免許証、パスポートと同じように、健康保険証が身分の確認書類として利用される場合がありますが、健康保険証だけではなく、他の書類の提示を求められます。健康保険証だけでは証明することが難しいのが現状です。
手書きの住所
何度も引越しをして、裏面の住所欄に書ききれなくなった場合、上からシールを貼って、もう一度書けるようするか修正テープでも大丈夫なようです。健康保険組合によって異なるので会社に問い合わせください。
まとめ
保険証たった一枚にこれだけの情報が詰まっています。マイナンバーカードと統合された場合はほんとにリスクが怖いですね。施行後も今の保険証でも診察は可能みたいですが、いずれ統合されるような気がします。