公的年金がまた改革するって!
年金改革法案が閣議決定したようです。
3/3閣議決定された内容です。年金の受給開始年齢を75歳まで遅らせるようです。現行は70歳までが受給開始年齢ですから、5歳繰り下げということになります。
そもそも年金をいつから貰うかは自分で選べるわけですから、その期間が増えたということになります。
現行 60歳から70歳まで
改正後 60歳から75歳まで
この5歳がどう影響するのか
日本年金機構HPによると、65歳で受け取る人よりも、70歳で受け取る人の方が年金の受取額が42%も増えるとされています。
では、75歳で受け取るとどうなるか。日経記事によると、65歳で受け取る人よりも84%も増えるようです。
これって相当インパクトありますよね。倍まで行かないにしてもそれ近い数字ですからね。
また、受給年齢の期間が増えることだけであれば、国民にとってはメリットしかないのかなと思います。
受給開始年齢は原則65歳
原則としては65歳からです。ただ、早めることも遅くすることも出来ます。
受け取り開始時期を早めることを「繰上げ」と言いますが、受け取る年金額自体は減ってしまいます。当然ですが!ただ早く受け取れるため、総受取額でみるとトクとなる場合があります。
とは言っても、自分がいつまで生きることができるか、誰もわからないので、考えものですよね。
65歳以上の体力テストで男女とも点数は上昇傾向にあるようで、働く60歳以上の約8割が65歳以降も働く意欲を持っているようです。
そうであるならば受給開始年齢を75歳にするのは理屈は通ります。
その他の改正案
働く高齢者の年金の一部を減らす「在職老齢年金」の見直しがあるようです。現在は60~64歳で賃金と年金の合計額が月28万円を超すと年金が減る仕組みですが、その基準を月47万円まで引き上げ、今より長く働けるよう後押しする改正をするようです。
年金の減額によって働く意欲を低下させていた現行の制度が変わるといううとになり、これはとても良いことかなと思います。
65歳以降も働きたいニーズに合致している思いますし、これによって高齢世帯を支える人材が増えるため、年金受給者と働き手の双方にとってメリットがあります。
若い世代であれば、65歳以降も働きたいという意欲に疑問を持つのが普通だと思います。今は早期リタイアを希望していても、その年代になったときにどのような感情を持っているのか。
実は働くことに喜びを感じているのかもしれませんね。やはり、人間死ぬまで何かの役に立ちたいという本能が湧いてくるんでしょうか。