新型コロナウイルスで年金はどうなる?
コロナウイルスの感染拡大に伴って、株と為替は連日大暴落(昨日は爆上げ^_^)を記録しています。実はこれ、年金にも影響があるんです。
株取り引きをしていない人でも年金に影響があると聞けば人ごとではありませんよね。でも安心してください。ほぼ影響はありません^_^
一応知っておいて損はないので、どういうカラクリかお伝えしますね。
新型コロナウイルス発生
2019年12月に新型コロナウイルスが中国・武漢で発生し、2020年1月以降世界中に広まりました。同時に世界経済低迷を懸念して株と為替は連日大暴落を記録しています。
世界的な同時株安となり、2月から3月までの1ヶ月間で、NYダウは約10,000ドルの下落、日経平均株価は約8,000円下落している状況です。
(1日で1,000〜2000の変動があるため株価はジェットコースターのような動きです)
GPIFとは
GPIFという組織はご存知でしょうか。Government Pension Investment Fundの略で、日本の「年金積立金管理運用独立行政法人」のことです。長い名前で覚えられません^^;
この組織、公的年金積立金の管理・運用を行っているんです。
【GPIFのパンフレット】
https://www.gpif.go.jp/about/pamphlet.pdf
年金の積立金
私たち現役世代が納めた年金保険料がありますよね、それってすべて年金の支払いに充てられるわけではないんです。
年金の支払いなどに充てられなかったものは、将来のために積み立てられており、GPIFはこの年金積立金を、国内外の株や債券などで運用して増やしています。
年金積立金の運用収益や元本は100年先を見越して今から積立ておこうという制度設計となっています。
GPIFの役割は、将来不足する年金財源の補填のため、株や債券などに投資をして運用収益を上げることなんです。
将来的な絵として、年金支払額のうち積立金からまかなわれるのは約1割です。残りは、我々の保険料と国庫負担(税金)からまかない運用する方針になっています。
コロナウイルスで年金は?
新型コロナウイルスの発生以降、ネットなどで年金が危ないと謳っている記事を見かけます。
個人的にはアオリに近い気がします^_^
まず、株価が下落しても、現在の年金受給者には影響はありません。積立金は将来世代のための蓄えとして運用しているからであり、現在の年金受給者には年金保険料と税金でまかなっています。
次に、現役世代である私たちに影響があるか。影響はないというか、心配する必要はありません。詳しくは次回に説明します。
まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界経済の低迷が懸念されており、株価も世界同時株安となっています。
年金保険料の一部を積立金としてGPIFが運用していることから、株価暴落=年金が危ないという論調があります。
現在の年金受給者にはまったく関係ない話でありますが、将来世代の私たちに影響があるのかどうか見極める必要があります。詳しくは次回説明します。