papasloveの日常

シンパパです。育児・仕事ともに絶好調で、毎日が楽しいです。一人になってから学ぶことが多く、皆さんにシェアできれば良いなあと思っています。

健康保険の自己負担

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健康保険の自己負担はいくらか知っていますか。大昔は自己負担なしという時代もあったようです。現在は3割負担となっていますが、いつ自己負担が増えるかわかりませんよね。

 

自己負担は3割

保険に加入すると健康保険証をもらえ、医療機関にかかった際に病院や薬局の窓口に提示することで、医療費の自己負担額が軽くなります。

 

15年前までは自己負担が2割でした。長く定着していたので3割になった以降も、2割か3割かどっちかわからない人もいたようです。自己負担が3割になった背景には、急激な高齢化の進展があったようです。医療費は、1990年には20.6兆円だったものが、2,000年には30.4兆円と急増しています。

 

そのため、健康保険組合(今でいう協会けんぽ)が大幅な赤字が続き、2003年から3割負担を導入することになりました。

 

介護保険の導入は2000年ですので、日本全体が医療費の問題で頭を悩ませていたのがわかります。そのころの社会は、今もそうですが少子高齢化が叫ばれていたころなんでしょうね。

 

自己負担が3割以外の人

6歳から70歳未満の人は、所得に限らず3割負担です。

 

75歳になると後期高齢者医療制度に移行し「後期高齢者医療被保険証」が交付されます。これを健康保険証と共に医療機関や薬局の窓口に提出すると1割負担となります。
ただし、年収約370万円以上の所得がある場合は、3割負担です。

 

義務教育就学前の6歳未満の人は、2割負担となります。

 

高額医療費制度で払い戻し

自己負担が3割ですが、長期に入院した場合など医療費が高額になるときは、家計を圧迫してしまうことから、「高額療養費制度」というものがあります。医療費を窓口で自己負担して支払った後に、決められた月ごとの自己負担限度額を超える部分について、後で払い戻しを受けられる制度です。

 

もちろん、高額療養費制度は保険診療にかかる部分のみ対象となり、入院時の差額ベッド代などは含まないです。

 

自己負担の推移

被用者保険(サラリーマンなど雇用されている人が加入する保険)に限りますが、1927年に健康保険制度が導入された当時、加入者は国民の一部に限られていましたが、被保険者の自己負担は「なし」でした。このときは被保険者本人のみの給付で家族は対象となっていませんでした。

 

1940年に被扶養者(家族)が5割負担で保険給付の対象になり、1943年には被保険者に定額の自己負担が導入され、1984年に定率負担となり1割、1997年に2割、2003年から現在の3割となっています。

 

被扶養者は1973年に5割から3割に引き下げられ、1981年には入院について2割に引き下げられてきた経緯があります。

 

まとめ

2003年に自己負担が変更されて以来、現在の自己負担は6歳から70歳未満の方が3割となっています。高額の医療費を支払った場合など救済措置として払い戻しの制度もあります。

 

特に70歳以上の方や子どもの医療費についてはより保障が手厚くなっています。自分はどのくらいの保障が受けられるかを理解した上で、医療費の自己負担に備えるようにしましょう。