年金制度を初心者にもわかりやすく!
老後の生活設計に欠かせない年金ってどんな仕組みなんだろうという方も多いのではないでしょうか。今日はその年金制度について説明します。簡単にするため、一般のサラリーマンの方向けとします。
年金制度は3階建て
「年金制度は3階建て」という言葉を聞いたことがあるんではないでしょうか。これは、「国民年金」と「厚生年金」と「個人で入る年金」を階層ごとに表現したものです。すべて加入していれば3つの年金がもらえます。
もっと正確にいうと、「国民年金」と「厚生年金」は公的年金と呼ばれ国が管理しており、この公的年金を2階建てと呼んだりします。さらに「個人で入る年金」は「私的年金」と言い、これを加えて年金制度は3階建てと呼びます。
被保険者とは
年金の話になると、「第1号被保険者」や「第2号被保険者」の用語が出てくると思います。この「被保険者」がまずわかりにくいですよね。
この「被」という言葉ですが、「被る(こうむる)」と読み、恩恵を受けるという意味がありますので、「被保険者」は保険で恩恵を受ける人という意味になります。
健康保険で例えると、健康保険事業の運営主体である健康保険組合を「保険者」といいます。「被保険者」は病気や怪我をした際に必要な給付を受ける権利がある人をいいます。
年金の場合、「被保険者」は年金に加入し、将来年金を受けることができる人のことをいいます。
被保険者を区分
国民年金法では、すべての被保険者を次の3種類に区別しています。簡単にすると、サラリーマンの方なら第2号被保険者で、その配偶者(専業主婦(夫))は第3号被保険者となります。
この区分は「国民年金」の区分であり、「厚生年金」の区分ではありません。年金を貰えるようになった時に、この区分で受給額が変わってくると思ってもらえれば良いと思います。
以下に、簡単に補足しておきましたが、区分されているということがわかれば良いと思います。
第1号被保険者⇒自営業者、学生
第2号被保険者⇒会社員・公務員
第3号被保険者⇒第2号被保険者の配偶者
第1号被保険者
日本に住んでいる20歳以上60歳未満の人で、自営業者や学生の人が対象になります。
約1500万人。
第2号被保険者
会社員・公務員は厚生年金に加入すると同時に、国民年金の第2号被保険者として自動的に国民年金にも加入します。そのため、厚生年金と国民年金の2つの年金制度に加入していることになります。
約4100万人
第3号被保険者
20歳以上60歳未満の専業主婦(夫)です。配偶者が第2号被保険者であるという条件があります。
約870万人
まとめ
年金制度は3階建てであり、年金の種類によって、「国民年金」と「厚生年金」と「個人で入る年金」に分けられます。
さらに、「国民年金」には「第1号被保険者」〜「第3号被保険者」に区分されます。
まだ全容がつかめないと思いますが、明日は「国民年金」についてわかりやすく説明します。