生命保険文化センターって何者?
老後の生活費はいくら必要か。銀行編、生命保険会社編と調べてみましたが、必ずと行って良いほど出てくる生命保険文化センターという名称。
この生命保険文化センターとはどのような組織なのでしょうか。怪しい組織かなあと疑ぐりながら調べてみました。実際はそんなことはないです^_^
生命保険文化センターの概要
名称
公益財団法人 生命保険文化センター
( Japan Institute of Life Insurance )設立
1976年(昭和51年)1月5日
目的
生命保険制度の健全な発展のための諸事業を通じて、国民生活の安定向上、国民の利益の増進に寄与することを目的とする。
評議員などには大学教授や生命保険会社の役員らが名を連ねており、各種調査を実施して消費者の意見や考え方を把握し、それを生命保険業界に伝えるという組織のようです。
また、生命保険業界が消費者へ発信しており、生命保険文化センターが公表する情報は、信頼性が高いようで、金融機関やFP(ファイナンシャルプランナー)らのほか、政府の資料にも利用されているそうです。
生命保険文化センターの活用方法
しっかりとしている組織ですし、我々のような一般人でも生命保険文化センターを活用できることがわかりましたのでお伝えしますね。
特に、生活設計情報は興味のある内容が多く、充実していますので、ぜひ活用してみてください。
学べる
生命保険や年金、社会保障など保険への加入を考えるうえで知っておきたい基本情報が載っています。生命保険を契約した際にもらえる難しい約款を読むときの解説書としても利用できそうです。
生活設計情報
人生の転機(ライフイベント)があったとき、お金が大きく動きます。生命保険文化センターでは、結婚、教育、住宅取得、病気、介護、老後、相続などのライフイベントごとに必要なお金や理由、考え方などを学ぶことができます。
無料相談
生命保険文化センターでは無料で生命保険相談を行っています。ちなみに最も多かった相談は「生命保険にまつわる税金について」で、その次は「保険金受取やクーリングオフなど各種手続きについて」のようです。
生活保障に関する調査
生命保険文化センターは、各種調査を実施しています。老後(セカンドライフ)の生活費の調査も含まれています。
各種調査は3年に一度実施しており、直近では2019年度に公表しています。全国の18~69歳の男女を対象とした個人調査で、4,000人程度の面接調査に基づく結果のようです。
調査結果の概要
●ゆとりある老後生活費は月額34.9万円
●個人年金保険の加入率は2割台前半で推移
●疾病入院給付金の支払われる生命保険の加入率は72.1%と高水準
●備えとして必要と考える死亡保険金額と実際の加入金額はいずれも減少傾向。
●金融・保険に関する知識の自己評価は、7割強が「詳しくない」
まとめ
生命保険文化センターは、大学教授や生命保険会社の役員らによって構成されている公益財団法人です。
消費者向け「情報提供」や、学者向けの「学術振興事業」、「調査研究」の活動を行なっている。
我々にとっては、生きる上で欠かせないお金に関する調査ですから、とても役立ちます。生活保障に関する調査を基に、老後資金がいくら必要かのデータとなっています。