公的年金の疑問・不安を解消①
公的年金制度に不安はつきものです。いつしか不満に変わり、年金は支払うだけ損という風潮です。
年金制度が不安へと化した背景
年金といえば、現役世代がリタイヤ世代を支える仕組みですよね。制度としては昔から変わっていません。
なんで?おかしいじゃない?現役世代が支えることに疑問を持っている人の不満が聞こえてきます。
この背景には、少子高齢化時代に突入したことで、支えていた現役世代の働き手が少なくなってきたこと、
また、将来的に年金の減額もしくは受給できない可能性もあると報道されたことで、現役世代の不安を募り、さらには年金保険料の段階的な引き上げが決め手となっています。
現時点では最も理論的な制度です
現在の公的年金制度は、リタイヤ世代と現役世代の双方にとって、最もメリットがある仕組みとなっています。
皆さんの疑問や不安について見ていきます。
公的年金の疑問・不安の解消
現役世代の皆さんが疑問・不安に思っていることは大きく2つです。
- 世代間格差
- 将来の年金受給額
世代間格差について
まずは、世代間格差について見ていきましょう。
高齢者は誰かが扶養する必要があります。
一般的には子供ですよね。それは公的年金があってもなくても変わりません。
現在のリタイヤ世代が若かった頃、公的年金も今のように多くの人が受給していたわけではありません。もしくは受給額が少なかったなど様々です。そのため、子供が自分の収入から親を扶養していました。
現在では公的年金制度は充実しており、最低限度な生活が出来る生活保護費を上回る設計となっています。
そのため個人で親を扶養する負担は昔と比べれば軽くなっています。これまで自分の収入で親を養っていたのが、公的年金に移行していったということになります。
つまり、世代間格差は思っている以上に「ない」というのが実情のようです。
年金受給額について
厚生労働省HPによると、公的年金が提供しているのが「安心」です。そのため、年金制度を維持し、ずっと安心して暮らしていけることが、公的年金の最大の役割ということです。
損得は二の次ということがわかります。これは確かにその通りだと思っています。
寿命がいつになるか誰もわかりません。ひょっとしたら年金をもらえる前に死んでしまうかもしれません。
長生きリスクという言葉も出てきました。100年生きることがリスクになる時代です。そのための年金保険だと思います。
では、どのくらい年金がもらえるかは、
参考に、将来の年金受給額を試算した財政検証(2019年発表)について、以前書いた記事をご覧ください
次に続く。